
ストレートネックとは?
本来、首の骨(頸椎)は緩やかに前にカーブ(前弯)しており、頭の重さを分散させながら支えています。 ストレートネックは、このカーブが失われて首が真っ直ぐになってしまった状態を指します。 カーブがなくなるため、首や肩の筋肉に余分な負担がかかることになります。
こんなお悩みありませんか?
- 朝起きるといつも首が痛い
- よくめまいが起こる
- 常に肩こりに悩まされている
- 手のしびれを感じることがある
ストレートネックの症状
ストレートネックになると、次のような不調が起きやすくなります。
肩こり・首こり・痛み
筋肉が常に緊張し、疲れやすくなるため。
頭痛
血流が悪くなったり筋緊張が強まったりすることで、緊張型頭痛が起こることがある。
手のしびれ
首を通る神経が圧迫されることで、腕や手にしびれが出ることも。
めまい・吐き気・倦怠感
自律神経の働きに影響が出る場合があり、こういった症状が出ることがあります。
ストレートネックの原因
ストレートネックになる背景には、日々の習慣や身体の使い方が深く関わっています。
不良姿勢
猫背、背中・骨盤のゆがみなど。背骨のゆがみが連動して首へ影響を与えることがあります。
枕の高さ・硬さの問題
枕が高すぎたり柔らかすぎたりすると、首が正しい位置で支えられず筋肉も硬くなりやすい。
スマホ・パソコンの長時間使用
下を向く姿勢が続くことで頭が前に出てしまい、首に負担がかかる。俗に「スマホ首」などとも呼ばれます。
骨盤がゆがんでいること
骨盤は体の土台です。ゆがみがあると背骨も影響を受けやすく、その連鎖で首の骨にも無理がかかることがあります。
類似症状と注意するサイン
ストレートネックと似た症状は、症状の感じ方や出る部位がストレートネックと似ていて、誤認されやすかったり、併発したりしてしまいます。
脊柱管狭窄症(頸部)
首〜肩の痛み、手のしびれ、感覚異常など。首の神経が圧迫されるため、ストレートネックと同じような手足のしびれや重さを感じることがある。
眼精疲労
目の疲れ、目が重い感じ、頭痛や首の張りなどを伴うことがあり、スマホ・PC使用後、とくに似た兆候が出る。
肩こり・首こり
ストレートネックでは首〜肩の筋肉に常時負荷がかかり、こりや張り、痛みが出るため、「ただの肩こり・首こり」と思われることがある。
むちうち・外傷後の首の問題
物理的な衝撃などによって首の骨・椎間板・靱帯にダメージがあると、首の前弯が乱れたり、頸部の可動域制限・痛み・しびれなどの症状がストレートネックと似ることがある。
神経圧迫・頸椎症など
頸椎の椎間板の変性、椎間関節の変化、骨の変形などで神経が圧迫されると、手のしびれ・首や肩の痛みなどの症状が現れることがあり、ストレートネックと重なる部分が多い。
ストレートネックの対処法
体を温める
首や肩の筋肉が硬くなると血流も悪くなるため、温めることで緊張がほぐれやすくなります。
ストレッチをする
首だけでなく、肩甲骨あたりまで含めたストレッチで筋肉のこわばりをゆるめる。
頸椎(首の骨)の矯正
例えばタオルを丸めて首の後ろに当て、首の自然な前弯を意識するような簡単な矯正をする方法があります。1セット30秒〜1分を3セット程度。
ストレートネックの予防法
- 正しい姿勢を保つ(背筋を伸ばし、骨盤を立てるなど)
- モニターやスマホの高さを目線に合わせるなど「首が前に倒れる姿勢」を避ける工夫をすること
- 枕を見直す(高すぎない、適度な硬さ)
- 日常的に肩甲骨まわりのストレッチやセルフマッサージで筋肉の緊張をほぐす